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初めてのパン食い競争。起源には諸説あり

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この10月に子どもの運動会があったという親御さんは多いはずだ。親子競技に参加して、久々に綱引きや障害物競争をした人もいるかもしれない。子どもの行事を通して、小学生時代を追体験すると、思わずノスタルジーに浸ってしまう。

その一方で、この年になって初めての競技を体験することもある。今日、地域の子どもが集まる自由参加の運動会で、初めて「パン食い競争」たるものに参加した。僕がゲットしたのは、クリームパン。子どもたちはメロンパンやあんパンをくわえてゴール。そのままムシャムシャとあっという間に食べてしまった。

「これがパン食い競争なんですね!」とほかの父親たちに興奮気味に話しかけたが、パン食い競争をやったことがある人は案外に多くて、「懐かしい」と遠い目をしていた。子ども時代の体験はそれぞれだなあ。

パン食い競争の起源には諸説あり、真相は分かっていない。1874年に築地海軍兵学校で行われた「競闘遊戯会」が起源とする説もあれば、1896年に札幌農学校で開催された「遊戯会」が起源だという説もある。

邪馬台国論争のようなことが、パン食い競争においてもひっそりとどこかで繰り広げられているのだろうか。世界は広く、どこまでも楽し気だ。



邪馬台国はどこですか?
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亀田興毅のCMに心を打たれるとは……



良いCMだなあ。
亀田興毅の演技もなかなか……。
先輩にいじられるところとか、リアル。

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どれだけ振り回されても、離れがたい人はいる?(桂望実の『嫌な女』で読み説く幸福論)

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周囲を振り回してばかりの人が、世の中にはいる。他人の迷惑も顧みずに、己の欲望に忠実に生きるワガママな人のことだ。

できれば、お近づきになりたくないが、実のところ、偉人のなかにもそういう人は少なくない。野口英世もマルクスも、周囲を引きずり回すパワーに満ちていた。いつもその傍らにいる人は、「勘弁してくれ」と思いながら、気づけば手を貸してしまう。

桂望実の『嫌な女』では、そんな女が主人公だ。男を翻弄して、その気にさせては金を巻き上げる詐欺師、小谷夏子。トラブルを次々と起こしては周囲を怒らせて疲弊させるが、なんとかなってしまうのが、夏子なのである。

その解決に、手を貸すのが遠縁の弁護士・石田徹子だ。夏子とは性格も対照的な徹子は、腐れ縁に振り回されて、夏子が起こした恋愛トラブルを解決するために、東奔西走させられる。だが、そんな徹子もまた、夏子の吸引力に引き寄せられた一人なのだ。
 
同じようなパターンが繰り返されるので、後半は退屈してしまったが、それでも本書がスゴイのは、夏子と徹子の半生を描いてしまっていることだ。徹子は登場時には24歳だが、最終的には71歳。当然、夏子も同じだけ年をとっているのだが、やることは全く変わらない。男をだまして、金を巻き上げる。だけども、男たちは夏子と会えてよかったと思っている。そして、また夏子は確かに憎めない人間臭さがある。ただの狡猾な詐欺師とは違う、人間的な魅力に読者もまた応援したくなってくるのだから、不思議だ。

徹子にとっての夏子のように、いつも振り回されているのに、離れがたい人があなたにはいるだろうか? パワーに圧倒されながらも、自分をここではないどこかへ連れ行ってくれそうな人が。
 
いるならば、それは、お互いに強く必要としている関係なのかもしれない。


嫌な女 (光文社文庫)

自分のウィークポイントに誘惑はスルリと入り込む(藤沢周平の『闇の歯車』で読み説く幸福論)

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「この問題さえなければな……」
 
人生で、そんな悩みを抱くことは、誰にでもあるだろう。己の境遇かもしれないし、長きにわたるコンプレックスかもしれない。「なぜそんなバカなことをしてしまったのだ……」と周囲が唖然とするようなヘタな詐欺に引っかかったり、思わぬ悪事に手を染めてしまうのは、そんな自分のウィークポイントを運悪く突かれてしまったから、ということは、よくあるように思う。
 
藤沢周平の『闇の歯車』では、赤ちょうちん「おかめ」に集まる常連客4人の視点から、物語が展開されていく。常連といっても、4人が言葉を交わすことはない。ただただ、おのおのが静かに酒を飲むだけの関係。その理由は、4人のうちの一人、佐之助による心中のセリフに凝縮されている。

「それぞれ、わけがあるだろうさ―」

そう、確かに、それぞれワケがあった。
 
博打打ちの佐之助は、恐喝の下請けのような危ない仕事をしては、日銭を稼いでいる。一緒に住んでいた女、きえは、佐之助のそんな生き方に危うさを覚えて、ある日、忽然と姿を消す。孤独に暮らす佐之助だったが、自分と同じように相手に逃げられた女、おくみを心を通わせるようになる。

久々に孤独から抜け出た佐之助だったが、問題は暮らしていくための金である。依頼される危ない仕事がついに、殺しに及んだときに、佐之助は今の生活から抜け出すことを決意。そして、誘惑に乗っかるのである。
 
「押し込み強盗をしないか。報酬は100両」
 
持ちかけたのは、愛想のいい笑いを浮かべる小太りの男、伊兵衛である。この男、佐之助だけではなく、おかめの常連客である、ほかの3人にも声をかけていく。「笑ゥせぇるすまん」の喪黒福造ばりに、それぞれの心の隙間を埋めるかのように、この「押し込み強盗プロジェクト」に巻き込んでいくのである。

ほかの3人とは、30歳過ぎの浪人、白髪の隠居、商家の若旦那。状況はそれぞれだが、のっぴりならない深刻な事情を抱えている点では共通している。
 
「大きな金さえあれば、この人生の苦境から脱することができるはず」
 
みながそう思い込み、伊兵衛の悪事に手を貸すが、そうはうまくいかないのが、人生である。そして、何でもない日々のなかで、実は手にしていた幸福に、みながそれを失って初めて気づいていく。
 
 「日雇いでも何でもいい。世間の表に出してもらって、まともに働き、小さな金をもらって暮らすのだ」
 
4人のうち、唯一、かろうじてハッピーエンドで終わった、ある人物に、そんなふうに語らせて物語は終わる。

解決したい大きな問題があるとき、そのことばかりに心をとらわれがちだ。しかし、その問題を解決したいとなぜ自分は切望するのか。その根本に、自分が大切にしてすでに持っている「何か」があるからではないだろうか。幸せに生きるとは、今持っているものに気づくことなのだろう。


新装版 闇の歯車 (講談社文庫)


著作一覧
プロフィール

真山知幸

Author:真山知幸
真山知幸。執筆業。著書に『大富豪破天荒伝説』(東京書籍)、『君の歳にあの偉人は何を語ったか』(星海社新書)、『天才100の名言』『不安な心をしずめる名言』(PHP研究所)、監修に『恋する文豪』(東京書籍)など。他の筆名含めて著作は計23冊(うち監修2冊)。名古屋外国語大学で現代国際学特殊講義など。
【メール】
mayama.tomoyuki(at)gmail.com
※ (at) は @ に置き換えて下さい

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