西村賢太は病みつきになる

二度はゆけぬ町の地図 (角川文庫)二度はゆけぬ町の地図 (角川文庫)
(2010/10/23)
西村 賢太

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乗り換え駅のキオスクでフラリと買ったが、癖になりそう。

どれも最低な内容だが(褒め言葉です)、
「腋臭風呂」は特にヤバい。
初めは18歳の頃の話なのだが、途中で20年後に飛んで、
小説で印税を得るようになった「私」の話になる。
しかし、根本的になにも変わっていないという・・・。
むしろ、よりえげつない状況になっておる。

日当をいつも使ってしまい、
なんとか月額のアルバイトに移ろうとするも、
家賃を踏み倒しては逆ギレ、逆恨みのオンパレード。
ダメだ、こいつ・・・そうなんどつぶやいたことか。

これだけ醜く、実生活ではかかわりを
持ちたくないような最低な主人公・貫太。

それでも応援したくなるのはなぜだろう。
心置きなく大暴れしてほしくなるのはなぜだろう。
たまらなく魅力的に感じるのはなぜだろう。


「正しさ」に疲れたときに読みたい一冊。

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『お役所仕事入門』(山田咲道/日経プレミアシリーズ)

お役所しごと入門 (日経プレミアシリーズ)お役所しごと入門 (日経プレミアシリーズ)
(2013/01/24)
山田 咲道

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昼間、編集者とランチしながら話していたのだけど、
どこかのタイミングからか、日経プレミアシリーズの
存在感が増したような気がする。
ひしめく新書のなかでも、あ、面白そう、というものが多い。
本書もそんな1冊。

批判されることの多い「お役所仕事」が生まれる
メカニズムについて事例を挙げて解説されている。
何も役所だけではなく、どんな組織でも陥りやすい
非効率のスパイラルが従業員のどんな心理状態から
生まれるのかが良く分かる。



「どれだけ優秀な人が集まろうと、組織は硬直化し、
停滞し、サボる人や自己保身に走る人が登場して、
無責任やムダ遣いが発生します。
本書で取り上げる『お役所仕事』は役所だけに問題でありません」




お役所仕事を皮肉りながら、
著者の仕事への情熱が垣間見れる。
人間くさい本はジャンルを問わず、
読んでて刺激を受ける。

血の通った組織論であり、仕事論でもある。
文章もよく整理されており、
ぱぱぱぱーと読めるのも良いですな。


にしても、この表紙の笑顔がなんとも・・・。




そのコミュニケーション能力の高さはどこから?


「コミュニケーション能力の高さ」
 

会社の採用条件にまず挙がってくるもの。
このような本も売れるわけである。



できる大人のモノの言い方大全できる大人のモノの言い方大全
(2012/09/25)
話題の達人倶楽部

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確かにコミュニケーション能力「も」あれば
仕事は円滑に進むし、周囲も気持ちよく仕事できるだろう。
 
ただ、なかには、実務が絶望的にできないがゆえに、
それをカバーするために、コミュニケーション能力のみが
にょきにょき伸びてしまっているケースもあるように思う。
 
やたらと電話対応が洗練されている人と話していると、
なぜか不安がよぎるのは、たぶんそのせいであろう。

嵐山光三郎が「電話は上手にかけてはいけない」と書くのも
そういう理由からである。

不良社員の条件 (知恵の森文庫)不良社員の条件 (知恵の森文庫)
(2003/05)
嵐山 光三郎

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「人と何かを話すテクニックが
うまくなったということは、
そのぶん、もっと大切な心の部分を
失ってしまったということです」



相手に謝るスキルが完璧な人も、
安心できるような、不安になるような……。





一人っ子は戦争に向かない

今朝の山手線は地獄絵図のようであった……。
心配していた雪ではなく、人身事故にて。
実にカオスな状態だったなあ。

何気に新年一発目の更新。
印象に残っているニュース記事をちと紹介したい。


中国軍に致命的欠陥 “弱腰兵士”が増加 「一人っ子政策」が直撃
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20121030/frn1210301825007-n1.htm


横暴な彼らには「小皇帝」との呼び名もある(笑)
いやはや、やはり幼少期の経験というのは、
なかなかに大きいものなのだよ。

今、名言集を書いている。3月発刊。
これまでとちょっと違うのは、
解説で「幼少期」に言及した点だ。

お楽しみに。



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プロフィール

真山知幸

Author:真山知幸
真山知幸。執筆業。著書に『大富豪破天荒伝説』(東京書籍)、『君の歳にあの偉人は何を語ったか』(星海社新書)、『天才100の名言』『不安な心をしずめる名言』(PHP研究所)、監修に『恋する文豪』(東京書籍)など。他の筆名含めて著作は計23冊(うち監修2冊)。名古屋外国語大学で現代国際学特殊講義など。
【メール】
mayama.tomoyuki(at)gmail.com
※ (at) は @ に置き換えて下さい

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