選挙で大人がすべきこと

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「娘がちょうど20歳で
今回初めて選挙に行くんですよ。
今朝も新聞見ながら、
『こんなにたくさん政党があったら、
どう選べばいいかわからない』って
頭を抱えていました」

今日、取材した女性が苦笑しながら、
そんなことを言ったので、
昨晩飲んだ国語教育の
研究者・中村さんの話が頭に浮かんだ。

中村さんが教えている
生徒の一人がスピーチの授業において、
前回総選挙で3分の1の人が
投票していないことに
疑問を投げかけたそうだ。

そして「まだ投票権がない自分がもどかしい」と。
  
もしかしたら、
今の10代、20代は、
政治に関心を持たないわけにはいかない
世代なのかもしれない。


今回の選挙を批判的に語ることはたやすい。
「どこも同じで結局、選挙のときだけ」
「結局、何も変わらないんだ」
そうも言いたくなる気持ちはよく分かる。

だけど、参加したいけど
選挙権がない10代の若者や、
初めての選挙に緊張気味に挑もうとしている
20歳の人たちだっていることを思うと、
被選挙権もあり、やろうと思えば、
自ら立候補だってできるいい大人が、
ぶつくさ言ってばかりいるのも
なんだか情けない。


ベストとは思えなくても、
ベターだと思うところに投票しよう。
 
そして、
選挙によって確かに社会は変えられるんだ、と
後ろの世代に背中を見せることが、
大切なのだと思う。


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人生は、偶有性の連続

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今宵は神保町のワインバー、
Bon Viant(ボン ヴィヴァン)にて。
 
思わぬ出会いと、久々の邂逅、
そして新たな出会い。

全部呑み込んで、 
ゴトゴトと人生はただ進んでいく。




書店で分かる己のコンディション

2011-04-06 13.58.15


毎日、必ず1回は書店に寄る。

入店した途端、
本たちがあちこちで自己主張を始める。

おーい、ここだー、手にとってくれー。

著者の叫びだろうか。
それとも担当編集者の懇願か。
いや、カバーしたデザイナーの声か。
おそらくその全部だ。

気になる本は、山ほどある。
今日だってそうだ。

小林一三、岸信介と興味深い評伝が
どちらも文庫で出ている。
原田マハの短編も気になるし、
町田康のエッセイにもにゅにゅと手が伸びる。
新聞広告で気になったノンフィクションは
置いてない様子。


雑誌も含めて、オールジャンル読みたいものがある。
それが調子のよいときの自分だということに
後で気づくことがある。
書店に入っても、いまいち心にひっかからない。
そんなときがたまに訪れるからだ。

そういうときは、読まないか、
ぼーっと読める益田ミリあたりを手に取るくらい。
そのうちにまたいろんな本が読みたくなる。

本を読むことは、
新しい世界に触れること。

それだけのテンションが
今の自分にあるかどうか。
書店に行けばそれが分かる。


明日も書店に行く。





朝の足取り

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最寄の駅まで歩いて15分足らず。
早起きして、天気が良ければ、歩く。
すったかた、と坂道を下っていく。
 
街路樹の変化に移り行く季節を感じながら、
登校する子どもたちとすれ違う。
友達とはしゃぐ声に思わず頬が緩む。

諸君、がんばって勉学にスポーツに、
そして遊びに大いに励みたまえ、という顔で
うんうんとうなづく。

そういう不審なことをしているときに限って、
近所の知り合いに会うわけで。

よく会うKさんは保育園に子どもを送るのが日課。
割と年上なのだけど、うんと物腰が柔らかいKさん。
帰りは、仕事が早く終わる奥さんが迎えに来るんです、と
いつもの丁寧な口調で教えてくれた。
 

「早朝に会議があるので先に行きますね!」


そう言って駅に駆け出していく、その背中を見て、
また、うんうん、とうなづく。


そんな贅沢な朝の時間。
明日も早起きできるとよいなあ。



「一番大切なことは
単に生きることそのことではなくて、
善く生きることである」

(プラトン『ソクラテスの弁明・クリトン』)



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名言の宝庫だが実際にいたらどうなんだ

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光文社古典新版にて再読。

ついでに岩波版と新潮版とも、
ところどころで比較してみたけど、
圧倒的に読みやすい。

センテンスをなるべく分けているからだろう。
もちろん、ゆったりとした文字組の影響も大きい。

ヘンリー卿が会話でいちいち皮肉を言うのが、伝染してしまいそう。
こんな会話の切り替えしができたら、と
真似したであろう当時の読者たちの気持ちはよくわかる。


しかし、実際にこういう気の効いたことばかり
言う人がいたら、疲れてしまいそうな気も。
だからこそフィクションで活躍するのだろう。


「博愛主義の持ち主というのは、
思いやりというものを完全に失っていますからね。
それが何よりの特徴です」

(ヘンリー卿)


著作一覧
プロフィール

真山知幸

Author:真山知幸
真山知幸。執筆業。著書に『大富豪破天荒伝説』(東京書籍)、『君の歳にあの偉人は何を語ったか』(星海社新書)、『天才100の名言』『不安な心をしずめる名言』(PHP研究所)、監修に『恋する文豪』(東京書籍)など。他の筆名含めて著作は計23冊(うち監修2冊)。名古屋外国語大学で現代国際学特殊講義など。
【メール】
mayama.tomoyuki(at)gmail.com
※ (at) は @ に置き換えて下さい

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