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『恋する文豪』(東京書籍)が書店で大展開の巻

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おおおお!
池袋の旭屋書店の実力を見たっ。



恋する文豪: 日本文学編 (きゅんきゅんくる!教養)恋する文豪: 日本文学編 (きゅんきゅんくる!教養)
(2012/02/16)
真山 知幸、 他

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『恋する文豪』の監修をしました

恋する文豪: 日本文学編 (きゅんきゅんくる!教養)恋する文豪: 日本文学編 (きゅんきゅんくる!教養)
(2012/02/16)
真山 知幸、 他

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すごい表紙・・・。
監修しました!
解説文も結構、書いていたりします。
文豪たちは恋愛もまた一筋縄でいきません。
マンガで知る彼らの恋愛ドラマ。
作品がきっと読みたくなりますよー。


カレンダーの監修しました

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「4月始まり 合格カレンダー」の監修をしました。
と、いいますのも、歴史上の人物の名言が入っているのです。
月ごとに名言の内容、人物の選定をしてみました。
4月は新学期だからこんな気持ちだろう、
夏休みはちょっとだれたりもするよな、
12月はこんな不安を抱えているだろう、と
学生時代を思い返しながら・・・。

受験生の子どもさんがいらっしゃる方はぜひ~。

http://www.amazon.co.jp/dp/B006LTE2RQ/



朗読についておもむろに考える(2)

前回の続きで、
「早稲田大学国語教育学会 第250回記念例会」での
中村佳文さんの「〈教室〉における声の自覚 
-実践としての理解・表現・コミュニティー」の講義について。

受付で名前と所属をちらりと見たが、
参加者は学校で実際に教えている先生たちがほとんどのようだった。
そのなかで、明らかに学生と思わしき人たちも一角に4~5人ほどいた。
単位をとれるわけでもなかろうになあ、と思ってみていたが、
どう考えても、僕が一番、珍客だったに違いない。
肩書きは「ライター」。なんという怪しさ。

だが、その若者たちの正体が、
中村さんの発表の番になって、明らかになった。
「どうやって朗読を授業に効果的に取り入れるのか」と発表する前に、
百聞は一見にしかずということで、実際の朗読が披露されたのだが、
その読み手こそが、あの若者たちであり、
早稲田大学大学部生と院生たちだった。

披露されたのは、『平家物語』の群読。
いやあ、この群読というものを生で聴いたのは
初めてだったんだけど、すごい迫力。
そして、作りこまれた演出も見事なものだった。

ちなみに、群読とはこんなものです。
今回の発表とは関係ない動画ですが。



中村さんは音読や朗読を教室で行う方法の一つとして、
この「群読を創る」という提案している。
これはですね、なかなか面白い試みだと思う。

一つの作品を人数でパートに分けて、
誰がどこを読むのかという脚本を作ろうとすると、
否が応でもグループでコミュニケーションが生まれる。
場合によっては作品に改編を加えていくということをしているうちに、
そのテキストへの読み込みが進み、理解度が深まっていく。
一人で読んでいただけでは気づかなかった、
原作者の意図に触れることもあるだろう。
脚本作りから練習、そして本番まで
チームワークの作業ならば、熱が入るに違いない。

事実、この群読のとき、
みんな表情がとても良かったんだよな。
机に座っているときとは違うオーラーが出ていて、
練習も大変だろうけど、だからこそ気持ちいいだろうな、
病み付きになりそうだなと思った。

うーん、なるほど。よく考えられている。

実は、今回のこの発表を聞く前に、
僕もどうしたら朗読がもっと授業に取り入れられるか、
少しばかり思考をめぐらせて見た。

僕自身も、受験勉強もそうだし、
今の仕事での原稿校正においても
「声を出して読む」ということを重視しているので、
その効果はなんとなく実感としてある。


だが、あの「張り切ったら負け」という空気が漂う教室の中で、
朗読にきちんと取り組んでもらうのはどうすればよいか。
考えるとなかなかに難しい。

そこで僕が考えたのは「題材選び」である。
ようは「好きな作品を読ませれば、
気持ちも入るのではなかろうか」という安直な発想。
もしくは、友達が好きな作品やフレーズを
朗読するというのも面白いかもしれない。
クラスメートがなぜここを選んだのか、考えていくうちに
作品への理解も深まり、朗読への取り組みも真剣に・・・。

しかし、これは日常的に読書をする人の発想だし、
やはり朗読には朗読に適したテキストがあるようだ。
中村さんの発表によると、下記のような題材が良いようである。

〈1〉平家物語
和漢混合のリズム感の良さが群読に適している

〈2〉走れメロス。
語りを分析させる学習効果。

〈3〉絵本
絵の見せ方、演出効果の工夫などを体験させる。

〈4〉文学作品の冒頭文だけの暗唱
声を出す構えを作らせる効果あり。

〈5〉漢詩
解釈に重点が置かれがちだが、韻律性のある朗読で語音を楽しめる。
ほか和歌や近現代詩なども。


朗読に適した教材から、授業に取り入れる方法、
そして今後の展望と、朗読実践の研究について
ふんだんにトピックスが盛り込まれた、
充実した発表だった。

なかでも印象的だったのが、
今の教室で行われている音読・朗読では、
誰も聞いてないなか、言われたとおりに読まされる
「孤読」に終始してしまがちである、という指摘である。
これは学校生活では誰もが経験していることだろう。

先生が読むの面倒だから当てていっているだけなんじゃ・・
そんな疑惑は僕も当時から抱いていたが、
中村さんは「音読」と「朗読」の目的を
はっきりと生徒に提示しなければならないという。

音読=理解のための音声化行為
朗読=理解をふまえた伝えるための表現行為


教室という空間でクラスメートと
「音声化行為」の先にある「表現行為」を共有する経験は、
朗読に限らず、様々な表現分野で生かされることだろう。

中村さんは3月にひつじ書房から
『声で思考する国語教育』を刊行されるそうだ。
今回の発表を聞いて、さらに読むのが楽しみになった。


にしてもこの群読、どれくらいの練習が必要なのだろう?
老人ホームなんかでやってもいいんじゃないかなともふと思ったりして。


朗読についておもむろに考える(1)

フリーアナウンサー原きよさんのインターネットラジオに
ゲスト主演したのは、もう随分前のことだ。
原さんは詩、現代小説など様々な朗読ライブを行っていて、
太宰の朗読会に数回、参加したことが縁の始まりだった。

収録したのは真昼なのに、まるでスタジオは夜中のような雰囲気。
原きよさんの静かな語りがそうさせているのだろう。
深夜ラジオでこんな朗読を聴けたらば、眠れぬ夜の孤独も和らぐに違いない。
そう思ったことをよく覚えている。
僭越ながら、僕も少しだけ朗読させてもらった。
恐ろしく未熟な読み方にもかかわらず、マイクを通して聞くと
それなり聴こえるのが不思議で、ハマる人の気持ちが少し分かった。

原さんより以前に僕が朗読に触れた機会といえば、
高校時代の授業までさかのぼってしまう。

特に記憶に残っているのは、保険体育の時間の朗読である。
ちょうど教科書が性的な内容に差し掛かっていたとき。
順番的にそこを朗読させられるのは、
クラスで物静かでミステリアスな女子だった。
前回の授業からそのことは分かっていたので、
その一週間、男子の間では、ざわ・・・ざわ・・・・ざわ・・・
という不穏なムードが漂っていたのである。
 
はたしてどうなってしまうのかっ!
バカ男子は固唾を呑んでその瞬間を迎えたが、
当の女子は平然といつもと変らないクールなテンションで
あっさりとその箇所を読み上げてしまい、面白くもなんともなかった。

当然といえば、当然である。
実にバカな想い出だが、こんなことで
盛り上がってしまうのもいかにも思春期らしい。

しかし、どんなにくだらない話にも教訓はある。
このエピソードからは
「いかに朗読はさせられるものだったか」ということが、
当時の授業の雰囲気とともに、ありありと思い出させる。

そう、授業という強制力のもと、
嫌々ながら淡々と行うもので、
決して力をいれるべきものではない。
教師もどこか「読ませておけばいいだろう」
という雰囲気が合ったように思う。
教師も生徒も「朗読」という行為に
何ら期待していない空間が広がっていたのである。


そんな朗読を国語教育に効果的に取り入れるべく、
その理論と実践について研究されているのが、
早稲田非常勤講師の中村佳文さんである。

1月21日に早稲田大学で開かれた
「早稲田大学国語教育学会 第250回記念例会」にて、
中村さんの「〈教室〉における声の自覚 
-実践としての理解・表現・コミュニティー」を聴講してきた。



【つづく】




著作一覧
プロフィール

真山知幸

Author:真山知幸
真山知幸。執筆業。著書に『大富豪破天荒伝説』(東京書籍)、『君の歳にあの偉人は何を語ったか』(星海社新書)、『天才100の名言』『不安な心をしずめる名言』(PHP研究所)、監修に『恋する文豪』(東京書籍)など。他の筆名含めて著作は計23冊(うち監修2冊)。名古屋外国語大学で現代国際学特殊講義など。
【メール】
mayama.tomoyuki(at)gmail.com
※ (at) は @ に置き換えて下さい

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