書店が一番安心できる空間

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あ、高里椎奈さんの本がずらり!

ここはとある地方都市。
見知らぬ土地に行くと、やはり落ち着かない。
なので書店に行く。
すると、なんだか心のそこから安心できる。

こうして知人の本を見つけたときは、なおさらだ。
高里さんにはしばらくお会いしていないが、お元気だろうか。

僕は新刊を最近出してないので、本があるとしても、
ぽつりと棚刺しにされているくらいだろう。
だけど、こんなふうにコーナーがあると
棚指しの意味合いもぜんぜん違う。
やはり文学は残る。作品を重ねれば重ねるほど。
高里さんの読者は全国にいるのだろう。
書店にいけば、そんなことも伝わってくる。

大学生のころ、就職活動で東京に来ても
どこにいけばいいか、わからず、
書店で数時間つぶすこともざらだった。
恐ろしい渋谷も、ジュンク堂に飛び込んでしまえば、
見慣れた空間が広がっていて、ほっとしたものだ。

Amazonで本を買うのは確かに便利だが、出会いがない。
自分の趣味嗜好が凝り固まってしまう。
書店に出かければ、思わぬ本を手にとってしまう。
旅先のテンションは特に本選びも大胆にさせる。
読む本の幅が広がれば、人生の生き方が広がる。
風景の見え方が変わる。
歩いている人間の顔つきが違ってみえる。

全国にたくさんの書店がある国であってほしい。


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震災後の書店

震災の影響で、紀伊国屋が早く閉まってしまう。
仕事後にいくと、もう蛍の光が流れておる。
比較的早く仕事が終わったときの楽しみが・・・。
仕方ないか。

蛍の光を聞きながら、店内をぐるりと。
お、やはりこういうコーナーができている。

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まだ本が見たりなかったので、家の近所の書店にも行く。
紀伊国屋よりもここのほうが遅くまでやっている。

大きな書店ではないが、品揃えが渋い。
僕の書いた本もずっとレジ前に平積み2列。
大丈夫なのか。自分以外に買っている人はいるのだろか。
嬉しいが、つぶれないでくれよ・・・。

ここでは原発と地震の新書を中心にきっちり抑えている。
しっかりと見解を持っておきたい人は、
数冊まとめ買いしていくこともあるだろう。


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ちょうど今、宝島の編集者から電話があった。
震災後の本の売り上げは厳しいかと思いきや、
意外と動きはいいという。

「もちろん被災地の人はそれどころじゃないだろうけど、
外食が減って、早く家に帰ってゆっくりと
本でも読むかという人は多いみたい。
クロスワードパズルや漫画なんかは特にいい。
サラリーマンが帰りがけに子供に買って、
そして自分も1冊買う、みたいなこともあるんじゃないかな。
テレビも同じ映像ばかり流れているし・・・」

確かに、地震のあった日も、その夜、
近所の書店は平然と営業。
客も普段と同じくらいいたことに驚いた。

震災や原発の関連の書籍を読んで、
今の状態をきちんと把握したい人もいれば、
こんなときだからこそ、小説をという人もいるのだろう。
そしてなによりも、書店にいる客たちの姿に
安心するのかもしれない。


中島らもの落語(超大作)

いつでも会えると思って先延ばしにしたら死んでしまった。
中島らものことである。

ロフトプラスワンでイベントをしていることは上京してすぐに知った。
慣れない仕事の毎日で、落ち着いたら行こうと思っていた。
毎月のようにやっていたから、また行けばいいだろうと。

そうしているうちに、階段から落ちて
死んでしまったのだから無念でならない。

下の動画は、中島らもの落語。間合いがいい。
なんでもできちゃんだな、この人は。



下も若いなあ。病気なんですよ、って(笑)





気の抜けた話し方。力がいい感じに抜けていく。



今夜、すベてのバ-で (講談社文庫)今夜、すベてのバ-で (講談社文庫)
(1994/03/04)
中島 らも

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震災から数日の町田康の日記

震災から2週間。
街は段々と日常の色が濃くなってきたが、
原発事故は依然として厳しい状況。

リリー・フランキー、町田康、中島らも、みうらじゅん、東海林さだお……。
自分の好きな書き手たちは、どんな思いを抱いているのだろう。
誰もtwitterもブログもやっていない。
というか、らもさんはすでにこの世にいないが・・・。


あ、町田康は公式HPで日記を書いていたはずだ。
地震の日からしばらくどんなことを書いているのだろう。




3/11
午前、原稿。出発。大磯にて面桶を食したり。
午後、地震あり。サイン会中止。
夕から夜、余震あり。


3/12
午前、原稿。出発。
午後、着到。
夕、書見。
地震被害が甚だしい。


3/13

午前、原稿。サイン会中止
午後、バークパークに参り遊戯。
バック後、書見。飲酒。仮眠。
仮眠明け、飲酒。


3/14

午前、買物。
午後、ガソリン買えず近隣歩行。
夕、飲酒。仮眠。仮眠明け、飲酒。


3/15

午前、原稿。
午後、10リットル給油の後、cafe KICHIに参り、I田氏、M沢氏とダゴー。
いったんバック後、珍火伊佐に参り歩行。10リットル給油。
バック後、飲酒。腐った演劇。


3/16

午前、原稿。
午後、珍火伊佐に参り歩行。
夕、原稿。書見。
やっと言葉に錘がとりつけられた。
不眠。




ああ、俺も原稿と格闘しよう。
やらねばならぬことはたくさんあるのでありました。


日本で最も読者感覚を持つ雑誌はこれだ!

昨年の「新文化」の記事を整理していた。

「新文化」とは、出版業界専門の業界新聞である。
知り合いの編集者が出てくることもあるので、楽しみに読んでいる。

そして目に飛び込んできたのは、12月のこの記事。

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「読者感覚」ねえ・・・。
これって言うは安し、なんですよ。

読者の感覚を無視しましょう、なんてことを目指す雑誌はないわけでね。
誰しもが、読者感覚のつもりなんだけど、ズレてしまうのが問題。


バイクのハーレーの専門誌かあ。
読者感覚の誌面作りとやらをお聞きいたしましょうか。
大体、どんなこと言っているか想像つくけどね。


どれどれ、編集長は・・・。


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風貌からして、めっちゃ読者感覚~!!


この編集長は間違いない!
間違いなく読者感覚。
もう話とか聞かなくていい。
本物、本物。
すみませんでした!!


やっぱりこういう情熱がある人がね、
編集長として現場を仕切るべきだと思う。
それが雑誌の本来の姿というか。


そうすれば、たとえ経営者と
誌面の方針が食い違うことがあっても、
情熱を持って説得することができるわけ・・・




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うわ~!!
社長も負けずに読者感覚だ~!!



編集部員、広告部員が全員ハーレーに乗っているそうだ。
取材も広告営業も、ハーレーで行く。
天職とはこのことだろう。

出版不況で雑誌は特に苦しい状況だけれども、
魂の込められた雑誌がまだまだがんばっているのだ。


VIBES (バイブス) 2011年 04月号 [雑誌]VIBES (バイブス) 2011年 04月号 [雑誌]
(2011/03/11)
不明

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真山知幸

Author:真山知幸
真山知幸。執筆業。著書に『大富豪破天荒伝説』(東京書籍)、『君の歳にあの偉人は何を語ったか』(星海社新書)、『天才100の名言』『不安な心をしずめる名言』(PHP研究所)、監修に『恋する文豪』(東京書籍)など。他の筆名含めて著作は計23冊(うち監修2冊)。名古屋外国語大学で現代国際学特殊講義など。
【メール】
mayama.tomoyuki(at)gmail.com
※ (at) は @ に置き換えて下さい

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