『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?』(木暮太一・星海社新書)
立て続けのレビューだけど
(しかもまたもや星海社新書)、
旅行に出てしまう前に書いてしまおっと。
あの、酒飲んだときに、
どんな話するのか、ってのは
その人のパーソナリティと、
お互いの関係性だったりが出るところなんだけど、
なんだか今の不満ばっかり言われると、
聞いているだけで疲れたりもしがち。
でも、鉄鋼王カーネギーも
「現状に不満を持つのはいいことだ」と言っているように、
現状を打破したいという気持ち自体は、むしろ良いこと。
問題は、その不満を突き詰めて考える気がないから、
結局、「まあ、そのうち時間や他の誰かが
何とかしてくれるかもしれない」というような
いつも変わらない、結論にたどり着いてしまうこと。
やっぱり、それじゃあつまらない。
不満はちゃんと突き詰めて考えて、
有効な対策を講じていきましょうや。
ということで、この新書は非常に面白かった。
自営でやっている人に比べて、
サラリーマンは驚くほどに自分の給与に無頓着だと
前から思っていた。
無頓着というのは、無関心ではない。
もっとほしい、これでは足りない、という思いは
よくあるだろう。
でも一方で、引かれている社会保険のことなども
よく知らなかったりする。新人じゃなくても。
それはさすがにわかっとりますわい、という人でも
自分の給料が、どういう会社の仕組みから出ているのか、
真剣に考える人はどれくらいいるだろう。
おそらくほとんどいないからこそ、
こんな不満が出てくるだろう。
「あいつは自分より、働きがよくないのに
給与が高いのは不公平だ」
「大手のあいつなんて、俺と同じような仕事なのに
年収が1000万もある。金あまりまくりだろ」
本書を読んでこれらの不満は、
「私は会社から給与が出る仕組みを理解していません」と
宣伝して歩くようなものだったんだなあ、と改めて。
給料はその人の働きに応じて支払われるわけではなく、
「必要経費分」が支払われるもの。
本書の序盤では、まずそのことが繰り返し書かれていて、
マルクスの『資本論』の視点から、企業の利益が
どこから生れるのか、わかりやすく説明してくれている。
そしてたとえ年収が1000万だろうが、
生活に余裕が生れるわけではない、としたうえで、
じゃあ、どうすればいいのだろう、という提言まである。
ちゃんと、具体的な解決のヒントが示されているのがいいね。
「こんな働き方はおかしい!」と言うだけでは、
「そら、そうやわな」としか言いようがないしね。
働き方の本はいろいろ出ているけど、
労働そのものへの根本的な問いに挑み
かつわかりやすい、というところが
本書の特徴だと思う。
ちなみに、マルクスの『資本論』については、
小難しい内容だと敬遠されがちだけど、
労働者は誰しもが知っておかなければならないこと。
その、とっかかりとしても、
この新書はよいんじゃないかなあ。
(しかもまたもや星海社新書)、
旅行に出てしまう前に書いてしまおっと。
あの、酒飲んだときに、
どんな話するのか、ってのは
その人のパーソナリティと、
お互いの関係性だったりが出るところなんだけど、
なんだか今の不満ばっかり言われると、
聞いているだけで疲れたりもしがち。
でも、鉄鋼王カーネギーも
「現状に不満を持つのはいいことだ」と言っているように、
現状を打破したいという気持ち自体は、むしろ良いこと。
問題は、その不満を突き詰めて考える気がないから、
結局、「まあ、そのうち時間や他の誰かが
何とかしてくれるかもしれない」というような
いつも変わらない、結論にたどり着いてしまうこと。
やっぱり、それじゃあつまらない。
不満はちゃんと突き詰めて考えて、
有効な対策を講じていきましょうや。
ということで、この新書は非常に面白かった。
![]() | 僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか? (星海社新書) (2012/04/26) 木暮 太一 商品詳細を見る |
自営でやっている人に比べて、
サラリーマンは驚くほどに自分の給与に無頓着だと
前から思っていた。
無頓着というのは、無関心ではない。
もっとほしい、これでは足りない、という思いは
よくあるだろう。
でも一方で、引かれている社会保険のことなども
よく知らなかったりする。新人じゃなくても。
それはさすがにわかっとりますわい、という人でも
自分の給料が、どういう会社の仕組みから出ているのか、
真剣に考える人はどれくらいいるだろう。
おそらくほとんどいないからこそ、
こんな不満が出てくるだろう。
「あいつは自分より、働きがよくないのに
給与が高いのは不公平だ」
「大手のあいつなんて、俺と同じような仕事なのに
年収が1000万もある。金あまりまくりだろ」
本書を読んでこれらの不満は、
「私は会社から給与が出る仕組みを理解していません」と
宣伝して歩くようなものだったんだなあ、と改めて。
給料はその人の働きに応じて支払われるわけではなく、
「必要経費分」が支払われるもの。
本書の序盤では、まずそのことが繰り返し書かれていて、
マルクスの『資本論』の視点から、企業の利益が
どこから生れるのか、わかりやすく説明してくれている。
そしてたとえ年収が1000万だろうが、
生活に余裕が生れるわけではない、としたうえで、
じゃあ、どうすればいいのだろう、という提言まである。
ちゃんと、具体的な解決のヒントが示されているのがいいね。
「こんな働き方はおかしい!」と言うだけでは、
「そら、そうやわな」としか言いようがないしね。
働き方の本はいろいろ出ているけど、
労働そのものへの根本的な問いに挑み
かつわかりやすい、というところが
本書の特徴だと思う。
ちなみに、マルクスの『資本論』については、
小難しい内容だと敬遠されがちだけど、
労働者は誰しもが知っておかなければならないこと。
その、とっかかりとしても、
この新書はよいんじゃないかなあ。
『独裁者の最強のスピーチ術』の実用性がスゴイ
![]() | 独裁者の最強スピーチ術 (星海社新書) (2012/04/26) 川上 徹也 商品詳細を見る |
タイトルに「最強」とあるが、
ストーリープランナーの川上さんと
竹村さんという編集者の
組み合わせこそが最強かもしれない。
「いかにメッセージを読者に届かせるか」
ということに最重点を置き、
現実生活への実用性・わかりやすさ・訴求力を
徹底的に磨き上げた。
この本はそんな1冊だ。
ヒトラーの演説本はたくさんあるし、
橋下徹についての本は
これからもたくさん出るだろう。
だが、2人の政治スタイルをここまで、
読者が役に立つかたちで提示できる本は、
今後でてこないかもしれない。
思えば、『君の歳にあの偉人は何を語ったか』でもそうだった。
昨年末には、すでに原稿はできあがっており、
初校を待つのみの状態だったが、
一つの不安が拭いきれなかった。
「偉人の名言を年齢別にした本はこれまでなかった。
もともと関心のある人には楽しんでもらえるだろう。
だが、歴史や偉人に興味のある人ばかりではない。
そうではない人にも、届くだろうか?」
そこで、刊行から1ヶ月前から、
竹村さんと改めてミーティングを開始して、
すべて書き直すことになった。
どういうリライトをしたのかは、
長くなるので書かないが、
やはり、現実生活への実用性を高めるように、
そして読者により訴求力をもった内容になるように、
全面的に改訂した。
正直、かなりタイトな仕事だった。
それは編集者にとってもそうだろう。
このまま出版しても、問題のないレベルだ。
だけど、やれることはやっておきたい――。
2月の竹村さんとのメールやりとりを読み返しても、
まさに「死闘」だったと言っても大げさではない。
それだけ踏ん張れたのは、実は経緯があった。
竹村さんとは、今の出版社に移る前にも、
何度か仕事をしようとして、叶わなかった。
そのなかでも、渾身の企画が「偉人モノ」だ。
挫折の多い偉人たちの人生から、何か勇気付けられる
メッセージを届けられないか、と考え抜いた企画があったが、
編集会議で却下された。
いろいろと事情があったのだろうが、
「企画、ダメでした」と電話口で語る竹村さんの声は
いつになく、悔しさをはらんでいた。
そんな経緯があったからこそ、
この本は必ず成功させたい。
洪水のように新刊が出るなか、簡単なことではないが、
できるだけ、多くの読者にメッセージを届けたい、
そういう強い思いで完成させることができた。
![]() | 君の歳にあの偉人は何を語ったか (星海社新書) (2012/03/23) 真山 知幸 商品詳細を見る |
「もう、今の人生で十分満足してるよ」
そういう人には、この本は不用だろう。
さっさと本棚に戻して日常に戻ってもらいたい。
だけど、もし少しでも人生を変えたいのならば、
ぱらぱらとでもいい、ページをめくってもらいたい。
あなたの明日を変える視点を
必ずもたらしてくれるはずだから・・・。
・・・と、何を自著の宣伝をしておるんだ、と
思われるかもしれないが、
『独裁者の最強スピーチ術』で書かれている
「ストーリーの黄金律」を早速、実践してみた。
1)何かが欠落した、もしくは欠落させられた主人公が、
(例:過去に偉人の企画をやりたいと思ったが、叶わなかった)
2)なんとしてもやりとげようとする遠く険しい目標・ゴールをめざして
(例:必ず読者の人生を奮い立たせるはず、なんとか届けたい)
3)数多くの障害・葛藤・敵対するものに立ち向かっていく。
(例:このままでは興味を持ってもらえないかもという不安、
人生を諦めた人たちや「偉人は成功したから言えるんでしょ」という人たち)
即興なので、お粗末で失礼。
もっと読み込まねばなりませんな。
本書では、黄金律を始めに、実際のスピーチに
役立つ具体的なノウハウがぎっしりつめられている。
書き手としても、学びが多かった、うん。
ママチャリで環八通りをひた走る真山家
昨日に引き続き、今日もママチャリ2台でお出かけ。
環八通りをひたすらずんずん南下していく。
途中、休憩がてら、MUJIカフェで昼食を済まして、
いざ、砧公園へ。
ここの公園に来るのは本当に久しぶり。
上京したての頃、暇と野望を持て余して、
この公園でベンチで寝転がったりしていた。
こんなにも家族連れが多い場所だったなんて
当時は知らなかったよ。
関心のないものは目に入って来ないのか。
散々子どもと遊んで、帰路へ、
今度はとんどん北上していく。
道のアップダウンでガタコト言わせながら、
普段、電車で過ぎる道を走ると、
肉体的な距離感が心身に刻まれていくよう。
近場でも楽しめる、じゃなくて、
近場だから楽しめる。
そんな類の過ごし方もある。
環八通りをひたすらずんずん南下していく。
途中、休憩がてら、MUJIカフェで昼食を済まして、
いざ、砧公園へ。
ここの公園に来るのは本当に久しぶり。
上京したての頃、暇と野望を持て余して、
この公園でベンチで寝転がったりしていた。
こんなにも家族連れが多い場所だったなんて
当時は知らなかったよ。
関心のないものは目に入って来ないのか。
散々子どもと遊んで、帰路へ、
今度はとんどん北上していく。
道のアップダウンでガタコト言わせながら、
普段、電車で過ぎる道を走ると、
肉体的な距離感が心身に刻まれていくよう。
近場でも楽しめる、じゃなくて、
近場だから楽しめる。
そんな類の過ごし方もある。
自転車で隣町へ繰り出そう
初夏のようなゴールデンウィーク2日目。
気持ちよい風を頬に感じながら、
僕はママチャリを漕いでいた。
前方には妻が漕ぐ電動自転車。
「いけー!」
と子どもが腕を高く上げているのが見える。
パナソニックの「ギュット・ミニ」はすこぶる快調のようだ。
実は数時間まえに買ったばかりものである。
小さい子どもが一緒だと、
どうしても公共機関に不便を感じることがある。
マイカーがない我が家は、これから自転車での大移動が
盛んになりそうだ。
せっかくだから、自転車でないと行きにくいところへ、と
ちょっと離れた町の公園まで。
見慣れない公園に子どもも大はしゃぎだった。
しばらく経つと、
妻はもう公園で知り合いができていた。
ママ友というやつだが、そのときは盛り上がっても、
連絡先の交換はしないことが一般的には多いようだ。
またここの公園で会いましょう、ということだろう。
ちょっと飲み屋での出会いに似ている。
運が良ければまた会うかもしれないし、
もう二度と会わないかもしれない。
それも含めて「縁」だと考えるほうが、楽しみは増える。
予定調和な出会いが多くなった今だからこそ、
そうした「人生の含み」を持たせるのはよいことのように思う。
「また来ようね」
とご機嫌な息子。
帰りは僕が電気自動車に。
初めてだったが、走り出しが全然違う。
ペダルを踏み込むと、ぐんと加速する。
すいすい進むものだから、
このままどこまで行けるような気がした。
気持ちよい風を頬に感じながら、
僕はママチャリを漕いでいた。
前方には妻が漕ぐ電動自転車。
「いけー!」
と子どもが腕を高く上げているのが見える。
パナソニックの「ギュット・ミニ」はすこぶる快調のようだ。
実は数時間まえに買ったばかりものである。
小さい子どもが一緒だと、
どうしても公共機関に不便を感じることがある。
マイカーがない我が家は、これから自転車での大移動が
盛んになりそうだ。
せっかくだから、自転車でないと行きにくいところへ、と
ちょっと離れた町の公園まで。
見慣れない公園に子どもも大はしゃぎだった。
しばらく経つと、
妻はもう公園で知り合いができていた。
ママ友というやつだが、そのときは盛り上がっても、
連絡先の交換はしないことが一般的には多いようだ。
またここの公園で会いましょう、ということだろう。
ちょっと飲み屋での出会いに似ている。
運が良ければまた会うかもしれないし、
もう二度と会わないかもしれない。
それも含めて「縁」だと考えるほうが、楽しみは増える。
予定調和な出会いが多くなった今だからこそ、
そうした「人生の含み」を持たせるのはよいことのように思う。
「また来ようね」
とご機嫌な息子。
帰りは僕が電気自動車に。
初めてだったが、走り出しが全然違う。
ペダルを踏み込むと、ぐんと加速する。
すいすい進むものだから、
このままどこまで行けるような気がした。








